ソウル旅行記(2)

<食べ物について つづき>

プルゴギ

醤油、砂糖、ニンニクなどで作ったヤンニョムで味を付けた薄切り牛肉を、真ん中が盛り上がった鉄鍋で焼いたもの。ヤンニョムがかなり甘めなので、焼肉というよりは日本のすき焼きに近い。9000ウォン。
この画像は、ぜひ拡大版を見て欲しい。外見は、まるっきりすき焼きだ。でもやっぱり何かが違う。そして肉の質がいいこと!無理して一人前だけ作ってもらったのだが、それでも大満足だった。鍋のまわりにたまる肉汁が何とも言えずいい味で、思わずライスを注文してしまった。


スントゥブチゲ

トゥブは豆腐のこと。にがりを入れる前のふんわりとしたスントゥブと豚肉、卵がぐつぐつと煮立ったスントゥブチゲは、一口食べるだけで凍えた身体が温まる。ふんわりとした舌触りのあとにくる辛さが癖になる。3000ウォン。
まるちょうは、これを朝に食べた。できれば昼に食べたかったのだが、時間的余裕がなかった。でも、朝から汗をかくのも悪くない。店を出る頃には、身体から湯気がでていた。←ウソ


ネンミョン

そば粉や緑豆などのでんぷん質で作ったこしのある麺。いわゆる冷麺。温かいオンドル部屋で涼をとるために食べた、もともとは冬の食べ物。トンチミ(さっぱりしたキムチの汁)、酢、辛子などを入れたスープと一緒に食べる。私が食べたネンミョンは、牛肉のスープとトンチミをほどよく合わせた、あっさり味のスープが特徴だった。5000ウォン。
これは日本のいわゆる「冷麺」とは全然別物である。麺もスープも全く違う。長い麺に悪戦苦闘していたら、ウェイトレスのお姉さんがハサミでざくざくと切ってくれた。残念な失敗がひとつ。コチュジャンと辛子をかけすぎたのだ。おかげで肝心のスープがあまり味わえなかった(T.T)。


おまけ・・大韓航空の機内食

飛行機は大韓航空を利用した。機内食を密かに期待していたのだが、あっさり裏切られてしまった。行きはとってつけたような日本食。帰りはサンドイッチだった。ガッカリ・・ 日本人向けの気配りなのだろうけど、なんだかなぁ・・ ちなみに、長距離便には「特製ビビンパ」が出ると聞いた。食いたかったなぁ〜


<エピソード>

その一

上の写真は南大門。重厚で威厳のある李氏朝鮮時代前期の建築様式の代表で、ソウルに現存する最古の木造建築物。その威風堂々とした姿は、ソウルのシンボルとして人々に親しまれている。
その東に南大門市場が広がっている。東西500m、南北250mほどの狭い地域に一万軒余りの店がひしめき合っている。一日に100万人もの人が訪れる、巨大な消費エリアだ。
まるちょうはそこで、メガネを買うことにした。ソウルで買うと、安いと聞いていたからだ。何でも40000ウォンからあるという。今のメガネはもうかなり度が合わなくなってきている。三軒目の小さな店で買うことにした。まず値段交渉。私は極度の近眼。したがって、レンズを圧縮する必要があり、どうしても高くなる。向こうはまず70000ウォンを呈示してきた。しかし、私は何を血迷ったか、値切ることをすっかり忘れていた。(ちょっと疲れていたかもしれない)しばらくして、はっと我に返り「60000!」と一声。そうするとあっさり65000ウォンに決定した。「50000!」と言っておけばよかったか・・ それでも日本で買う値の約六分の一。もちろんよく見えるので快適。今では、お気に入りの一品である。

  

2001.3.31