ソウル旅行記(3)

<エピソード つづき>

その二

韓国式サウナに予約を入れたときの話。日本語OKということだったので、思い切って宿の電話から連絡を入れてみることにした。
まず、そのままダイヤル→当然の事ながらつながらず
次に0発信だと思いダイヤル→フロントにつながる(爆)
「0」がフロントの呼び出しだった模様。話によると韓国では「9」発信とのこと。納得、納得。なんだ、そうだったのか。
9発信で再トライ→「ヨボセヨ」と応答あり。
メッチャ混乱する。日本語OKじゃないの?「ヨボセヨ」は、確か「もしもし」だったような・・ 混乱しながらも、店の名前をハングルで言ってみる。
「ハングハンジュンプラジャ?」(韓国汗蒸プラザですか?)
「アニエヨ」
「アニエヨ」は確か「いいえ」だったはず。ガックリ。「ごめんなさい」のハングルが出てこず、日本語で謝って、切ってしまった。
何故?ガイドブックの番号が間違っているのか?仕方ないから、他のサウナをあたってみるか・・ かなり悩んだあげく、もう一度確認のため、同じ番号へTEL。心臓がばくばく鳴った。
「アンニョンハセヨ」自分から言ってみる。すると・・
「日本語ダイジョブですよ」との返答。一気に脱力した。
結局単純な間違い電話だったのだ。一人で大笑いした。
予約はすんなり。90000ウォンで、三種類のサウナ、薬草風呂、アカスリ、オイルマッサージのコース。アカスリでは、恥ずかしいくらいの大量のアカが出てきた。そして、足の裏の皮膚が肥厚して困っていたのだが、それをヤスリみたいなもので、きれいさっぱり削り取ってくれた。こうして心身共にリフレッシュ。以上、まるちょうの韓国式サウナ体験でした。


その三

ガイドブックに従い、その昔赤線地帯だったという「清涼里」というところに行ってみた。要するに風俗街ですね。何事も社会勉強。
地下鉄の駅を降りたときから、なんとなくいかがわしい雰囲気が漂う。少し歩くと「コツコツ」という甲高い音が響いてくる。そして、ピンク色(だったと思う)の明るい照明が見えてくる。
そこは別世界だった。我が目を疑った。なんだこれは?
ガラス張りの部屋に女の子が数人入っていて、みなこちらを向いてガラスを「コツコツ」やっているではないか!ハングルで「お兄さん」といいながら・・ そんな部屋が、道の両側に延々続いている。
そう、ここでは、女の子自らが呼び込みをしているのだ。みな、結構かわいい顔をしている。そして、結構明るい。というか、みじんも暗さがない。近くを歩いていたら、腕をつかまれそうになった。かなり強引な客引き。時々、男性がその明るい部屋へ入っていく。
でも、どういう運命でこの女の子たちは、こうなったんだろう?そう思わずにはいられなかった。韓国は儒教の国。普通のカップルでも、結婚するまではセックスしないこともあるらしい。そんな国に、なんでこんな異質な場所が?
ある説では、日本の植民地時代にできたとも言われているらしい。でも真相は分からない。
なんにしろ、まるちょうにとってはすごいカルチャー・ショックだった。一回りして、足早に地下鉄の駅に戻った。


<ソウルの文化財>

まるちょうは、何も食べてばかりいたわけではない。ちゃんとソウルの文化財も見てきた。キョンボックン(景福宮)とチャンドックン(昌徳宮)及びピウォン(秘苑)、そしてチョンミョ(宗廟)の三カ所。前二者はS本さんのお薦め。いずれも李氏朝鮮王朝時代の代表的な建築物である。一番印象的だったのは、なんといってもチャンドックン及びピウォンでのガイドさん。とても流暢な日本語で、飽きさせない、素晴らしいガイドぶりだった。ソウル旅行の良き思い出のひとつである。
各画像はサムネイル形式となっており、クリックで拡大します。


宗廟(歴代の王の位牌をまつる)

光化門(景福宮の正門)

慶会楼(韓国最大の楼閣)

国立民族博物館

敦化門(昌徳宮の正門)

秘苑(昌徳宮の中の広大な庭園)


<おわりに>

この旅はまるちょうにとって9年ぶりの海外旅行だった。パスポートの取得から始まり、とても刺激的な日々だったと思う。一人旅ということで、多少値は張ったけど・・ やっぱり海外は面白い!今回改めてそう感じた。また時間ができれば、ぜひトライしてみたい。今度は欧米に行ってみたいな。ただ、時間ができればの話だけれど・・
韓国(ソウル)は、とにかく食べ物がうまい。唐辛子がOKの人なら、相当に楽しめるはずだ。みなさん、機会があればぜひ行ってみて下さい。
最後に、この旅行記をアップするのに二週間もかかってしまった。それにも関わらず、最後まで見ていただいたみなさんに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

2001.4.4