午前六時起床。よく眠れた。早速昨日の分の日記と絵はがきの作成。八時に朝食。今日、タイムズスクエアに行くかどうかが話題になる。女性客二人は「もちろん行く」と言っておられた。でも、そのためには午後四時くらいにはタイムズスクエアに入らなければならない。私は、スケジュール的に不可能だったし、すごい人出のところにカウントダウンのためだけに行くことに、もうひとつ魅力を感じなかったので、やめにした。
絵はがきを投函後、バスにてマンハッタンへ。メトロポリタン美術館前にて下車。ここはさほど混んでおらず、大きな荷物をクロークに預け、いざ鑑賞へ。
あまりに巨大すぎて、とても全部は回れない。19世紀のヨーロッパの絵画と、現代絵画に絞る。しかしそれでも、回るのは大変だった。午前中一杯回ってヘトヘト。次から次へと出てくるビッグネーム。ピカソ、マネ、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ドガ、ルノワール、マティス、モジリアーニ、クールベ、ブラックなど・・ まだあったと思うが、思い出せない。見逃せない絵画ばかりだった。さすがは世界の四大美術館のひとつだけのことはある。
午前中見終わったら、もれなく迷子になった(爆)。それほど広大なのだ。「今あなたはここにいます」という案内板が、あちこちにあった。何とかカフェテリアにたどり着くと、サンドウィッチ果物とコーヒーをたのむ。
午後は現代絵画。ピカソを中心に、知っている画家の絵だけを見る。そうでないと、時間がないから。全部見ていたら、全然時間がない!でも、現代絵画は、もうひとつピンと来なかった。やっぱり19世紀の絵画が、一番分かりやすいかな?今回、一番印象に残ったのはマネ。これまでも、何点かは見たことがあったのだが、もうひとつ自分独自の評価が定まっていなかった。メトロポリタン美術館でのマネは、実に様々なタッチで表現を追求している。作品のひとつひとつが、全然違うスタイルに見えるくらいだった。「これとこれが同じ画家の作品?」と思うような場面がいくつかあったと思う。芸術とは、表現の可能性を限界まで追求すること。そのことを、自分にとって最も無理なく感じさせてくれたのがマネだった。ピカソは凄いと思うけど、やっぱりキュビズムには、何となくなくなじめない。なんだか、別世界のものに感じてしまう。
途中でベンチに座っていると、こっくりこっくり睡魔が襲う。あとは新居のための絵画の掛け物(モネの向日葵の絵)を購入し、美術館を出る。
あとは、ジーンズの購入だ!そう、その時まで左のケツが破れた状態だったのだ!どうだまいったか!(無神経という見方もあるが・・) 結構歩いたところに、リーバイスの直営店がある。宿の人に教えてもらったのだ。色の濃いめのジーンズを考えていたのだが、なかなか考えがまとまらず、結局三回試着して決定!35ドル(約4200円)なり!安い、嬉しい!もちろん、お腹とケツが楽なサイズを選んだよ。
その後、土産を買いにあちこち歩いて回る。最後に母への土産・・ガイドの地図に従って、かなり歩いて目的地に着いたのに、店があるべきところに店がない!どういうことなんや!「地球の歩き方」よ!(▼▼メ) しょうがないので、土産は諦めて、夕食を取る。アジア系レストランでカレーとビールをたのむ。めっちゃ高かったよ(T.T)。バスにて宿に戻る。宿のおじさん、おばさんとビールを飲んで談笑。おじさんは、元画家で、アメリカに移り住んで43年になるんだそうだ。家族を描いた絵画が、暖炉の上に飾ってある。三人のお子さんは、もうみんな独立してここにはいない。前は、若いお手伝いさんがいたが、今は老夫婦二人で切り盛りしている。それゆえ、細かいサービスはできないのだとおっしゃった。そして、年末年始は、特に忙しく、目が回るのだと言っておられた。
日本への国際電話。自宅と彼女の携帯と。どちらもちゃんと繋がり、ホッと一息。今ごろ、日本は元旦の昼頃。自分の無事を伝え、正月の挨拶をした。その後、タイムズスクエアに行かなかった人が集まり、TVの前でカウントダウン。アメリカ国内に留学している女性が多かったな。ほどほどのところで、自室へ。ビールもたらふく飲んでいい気分。なんか、旅している感じじゃないなぁ。凄くリラックスしていた。日記をいい気分で書く。明日は、朝早くナイアガラへの国内線飛行機に乗る予定。タクシーを午前六時に予約してもらった。そして、ナイアガラからの帰りに、空港から宿まで、バスと電車で安く済ませる方法を教えてもらった。小さな荷物で行くので、荷造りをしなくてはいけないのだが、面倒くさかった。明日の朝、早く起きて全部しよう。午前五時半に腕時計のアラームを合わして、寝る。