目覚めると午後四時過ぎ!急がないと、何もできない!とりあえず「グラウンド・ゼロ」とその隣にあるディスカウントストアに向かう。民宿は、マンハッタンの北部に位置している。だから、マンハッタン中心部に行くために、急行バスを使う。前払いで3ドル。1ドル紙幣を三枚、機械に挿入。ちょっと緊張したよ。乗ってびっくりしたのは、次の停留所を示す掲示板もアナウンスもないこと。どうやって降りるねん?と不思議に思っていたら、マンハッタンに入ってから通りの番号をアナウンスし始めた。結局終点で降りる。そうそう、降りる意志を伝えるボタンもないのだ。初めは混乱したけど、よくよく観察すると、窓の上にスチールのヒモが張ってあって、それを引っ張るようになっていた。これに気がついたのは、帰りのバスにて。
降りたところで、ミネラルウォーターをT/Cで購入。ディスカウントストアだったので、ちょっともめる。いよいよ、次は地下鉄に乗る。メトロカードというプリペイドカードを購入したい。ボックスの黒人のおばちゃんに、50ドル紙幣を出して、20ドルのメトロカードをくれという。すると、怒ったような声で、おばちゃんが何か言う!早口で何のことか分からず、すごく冷たい目で見られる。当惑していると、おばちゃんは、ある告知板を指さす。よく読んでみると、30ドル紙幣以上の高額紙幣は受け取らないらしい。結局20ドル紙幣を出して、丸く収まった。そうして、やっとで地下鉄構内へ。Eという電車を待っていたが、来るのはAばかり。次第に焦燥感が強くなり、一旦出ることも考えたが、思い直して、Aの電車でグラウンド・ゼロ付近に止まるものに乗ることにする。そうして最寄りの駅に着いたが、今度はEが来てるやん!しかも「World Trade Center」って、書いてある!これはこの電車に乗るでしょう!ということで、天下を取った気分で車内へ。すると、乗客は二人のみ。どちらも黒人で、パンの端切れなんかをむしゃむしゃと食べている。どう見てもホームレスっぽい。「やば〜」と思いつつ、我慢する。結局何事も起こらず、電車は発車。しかし、この電車はWTCには止まらず、また元の駅に戻る。頭の中は「?」で一杯。しょうがないので、結局元の作戦で、グラウンド・ゼロ付近に止まるA系列の電車に乗る。すると、うまい具合にグラウンド・ゼロの近くに出ることができた。

グラウンド・ゼロの寂しげな風景

Merry Christmas in Heavenと書かれたリース

ちょっと枯れかけの花束

2001/9/11の英雄達

グラウンド・ゼロでしばし黙祷。花は売っていなかったので、それだけにした。写真を数枚撮影。ここも、出店やツアーバスが多く、観光化が著しい。なんか、複雑な心境だった。
隣のディスカウントストアは、収穫ゼロ。ジーンズを買うつもりだったが、全然品物がない。ガックリ。かくして、この後もひどく破れてトランクスの見えるジーンズであちこち行くこととなる。
7時過ぎだっただろうか?まず、夕食を取りたい。地下鉄で元の駅まで引き返して、ブラブラ歩く。適当なレストラン&バーがあったので、入る。Tボーンステーキとビールをたのむ。昼飯を食っていなかったので、うまかった。でも高くついた。いい気分で店を出て、こんどはエンパイア・ステート・ビルを目指す。綺麗にライトアップされているので、すぐに分かった。このエンパイア・ステート・ビルがくせ者。今や、NYで一番高い建物。それゆえ、夜景を見に来る人たちで、夜はあふれかえっているのだ。チケットを買うのに40分、エレベーターに乗るのに50分ほど待つ。最後の10段は、階段だった。こうして苦労して展望階に登った時には、もう最終のバスの時刻が迫っていた。手早く絵はがきとお土産を買って、夜景をさっと見て引き上げる。夜景自体は、本当に素晴らしいものだった。もっとゆっくりしたかったよ。一瞬バスに間に合わないか?と心配したが、何とか間に合った。宿に帰ったのは午前0時。若者が5人でしゃべっていて、その中に入れてもらう。話が弾み、結局寝たのは午前3時頃だった。